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障害がある人らにおいしい嚥下(えんげ)食を

(有)月翔

代表取締役社長 清永 剛一朗 さん
在宅介護支援
住 所 北九州市小倉南区若園1-3-2
TEL 093-921-8600

 在宅介護支援などの障害福祉サービス業に取り組む(有)月翔(つきと)は、重い障害がある人や寝たきりの高齢者らを支援。注力している事業の一つが、こうした人たちに向けた嚥下(えんげ)食の製造・販売だ。代表取締役社長の清永剛一朗さん(54)は「障害者の方や要介護者の方に食べやすく、おいしい食事を提供したいと思いました」と語る。
 2019 年に「嚥下食工房七日屋(なのかや)」を八幡東区に設立。北九州市内で学校給食の栄養教諭を務めた牟田園満佐子さん(66)が中心になって嚥下食の開発に取り組んだ。牟田園さんは「20 年近く前から特別支援学校などで嚥下食作りに携わってきました。長年の経験を生かして、より多くの方に広めていきたいと思っていた時に清永社長と出会いました」と振り返る。
 七日屋の嚥下食「しあわせごはん」は3 食分の1 セットで3 千円(税込み)から。ご飯はおかゆ、すき焼きや筑前煮などの主菜はムース状、副菜はピューレのプリン状になっている。厳選した旬の食材を生かし、見た目の彩りにもこだわり、栄養満点。そして、何よりおいしい。商品の製造工程の一部は、月翔の就労支援施設の利用者が携わり、障害がある人たちの工賃にもつながっている。
 今年4 月には、月翔が運営する「きららデイサービスセンター」(小倉南区若園)の駐車場の一角に嚥下食の自動販売機を設置。「自宅で介助する方が仕事で遅くなっても嚥下食を手にできるようにしたいと思いました」と清永さん。七日屋は、縦にすると「旨屋(うまいや)」。障害がある人らの食事に笑顔が広がる。  (2022年9月号掲載)

七日屋の「しあわせごはん」9月のメニュー(チキンカレーなど)

設置された嚥下食の自販機。嚥下食の自販機は「世界初」だという

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