こんにちは会員さん
代表取締役 松山 照三 さん
日本料理店、アイスクリーム店など
住 所:北九州市八幡西区藤田2-1-10
TEL:093-642-2278
URL:https://matsuyama-fukuoka.jp/
「日本の古き良き文化を料理に反映し、国内外に広めていきたい」――。
(株)クリエイティブの代表取締役であり、ミシュラン一つ星の日本料理店「御料理 まつ山」では自ら包丁を握る松山照三さん(43)は力強く語る。
八幡西区出身。高校卒業後、自動車専門学校を経てエンジニアとして働いていたが、大好きだったという「たこ焼き」との出会いが人生の転機となる。常連店の味に感動し「こんなに美味しいものを作ってみたい」と22歳で退職、すぐにフランチャイズのたこ焼き店を開店した。店は順調で楽しさも感じていたが、一方で「自分の料理をつくってみたい」という思いが募り、25歳から日本料理店で修行を積んだ。
「まつ山」を開店したのは2011年。30歳の時だった。オープン後も料理に打ち込み、わずか3年後にミシュラン一つ星を獲得する。
「まつ山」の魅力は九州や山口産の旬の食材を使った季節感あふれる料理。メニューは「お任せコース」のみで、松山さんの料理は日本古来の五節句を表現している。
松山さんは子供たちの食育にも力を注いでいる。昨年3月には北九州市の「学校給食応援団」に任命され、給食のメニュー考案や出前事業などに携わっている。味に加え、見た目にもこだわる日本料理は子供たちに大人気で食べ残しが大幅に減ったという。また、だしの取り方の実践授業や節句についての授業なども請け負い日本料理や文化への関心を高めている。
「食を通じて県外や世界からも観光客を呼び込み九州全体を盛り上げていきたいです」と松山さん。日本の文化と世界を繋ぐ架け橋として、これからも包丁をふるい続ける。
料理を作る松山さん
小学生に鰹節の削り方を教える松山さん
代表取締役社長 三島 秀夫 さん
工場を支える会社
(人・設備・部品・システムなど)
住 所: 北九州市八幡東区枝光2-1-15
TEL:093-671-8500
URL:https://www.mishimakosan.com/
「お客様に誠実である」「技術を磨き尖らせ続ける」「人を大切にする」――。
今年創業108年を迎えた三島光産㈱。代表取締役社長の三島秀夫さん(46)が語る会社の3つの「文化」だ。
同社は1916年の創業以来、鉄鋼、化学、自動車、医療、宇宙産業など幅広い分野のモノづくりを支えてきた。「工程請負事業」「自社製品事業」「エンジニアリング事業」の3事業を柱にお客様の声に誠実に耳を傾けている。
「尖った技術を磨き続けている」のは自社製品事業。時代の変化に対応し、鉄鋼や導体、磁界、自動車部品などの分野で国内のシェアトップクラスの製品を数多く保有する。事業の舞台は国内にとどまらずアジア、欧州、北米の企業にも輸出しグローバルに展開している。
「人を大切にする」同社の象徴的な取り組みがある。三島さんが2019年に創設した「三島アワード」だ。社員が「主役」のイベントで、表彰式では受賞内容が動画で紹介されトロフィーが贈られるだけでなく、三島さんを筆頭に幹部が社員を全力で「おもてなし」。表彰者に祝福のお酌をしたり、お見送りをするなどして日頃の感謝を伝えるという。「次の仕事の励みになる」「幹部と距離が縮まり話すきっかけになった」と社員にも大好評だ。
アワードのほかにも「誰もが挑戦でき働きがいのある会社にしたい」という三島さんの思いで「社員向けの満足度アンケート」や「技能手当」を導入し社員サポートに力を入れている。
「時代の変化に対応し変化を起こせる企業を目指したい。この会社で働いていてよかったと自慢できる会社にしていきたい」と三島さん。3つの文化と共に「チーム三島」の挑戦は続く。
2023 年度の「三島アワード」
三島光産が請負事業を始めたAGC 牧山工場(1916 年)
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