こんにちは会員さん
館長 佐藤 渉 さん
企業博物館
住 所: 北九州市小倉北区室町1-1-1
リバーウォーク北九州4F(受付)・14F
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、その他館の指定する日
入館料:1,500円 ※保護者同伴の小学生以下は無料
TEL:093-592-9082
URL:https://www.zenrin.co.jp/museum/
ゼンリンミュージアムは6月6日に開館5周年を迎え、リニューアルオープンした。常設展示を拡張・刷新し、より深く地図の世界に触れられる施設に生まれ変わった。
目玉は伊能忠敬の「實測輿地圖(じっそくよちず)」を閲覧できるタブレット端末の導入。約5倍まで拡大でき、細かな地名の書き込みや針穴・押し跡など製作の過程まで見ることができる。伊能図は21年の歳月をかけ完成した日本初の実測地図で正確性と歴史的価値が評価さ
れている。
常設展示の終盤にあたる第三章も刷新。伊能図が完成して以降の地図の変化を明治時代から現代まで時系列で紹介。社会変化とともに地図がどのように使われてきたかを自然な流れで理解できる構成になっている。
常設展のほか、企画展「これって北海道!?蝦夷地のカタチをたどる」が9月15日まで開催されている。情報が少ない中で試行錯誤された北海道の地図の変遷を紹介しており、不正確な形の地図から当時の苦労がしのばれる。
同ミュージアムは「地図文化の継承と振興」を目的に2020年に開館。以来、地図の面白さを来館者に伝えてきた。地図は必要な情報を選び取って表現されるため作り手の意図や時代背景が反映される。今回のリニューアルは、そうした魅力を来館者の声や運営経験をもとに、より分かりやすく伝える展示に進化した。
幼いころから地図が大好きでゼンリンに入社したという館長の佐藤渉さん(57)は「説明文を簡潔にしたり映像展示を増やしたりするなど、理解しやすい内容に変化したので多くの方に見ていただきたいです」と来館を呼びかけている。
「實測輿地圖」を閲覧できるタブレット端末
刷新された常設展示の終盤(第三章)
(株)井筒屋は今年7月30日に創業90周年を迎える。この節目の年の5月に代表取締役社長に就任した松本圭さん(57)は「90周年を迎えられたのは地域の方々や従業員の皆さんのおかげ。これまで築いてきた信頼を100周年に繋げていきたい」と抱負を語る。
井筒屋はこれまで「百貨店らしさ」を追求し、地域の暮らしに寄り添う商品やサービスを提供してきた。今年策定した経営計画は「地域経済・社会の発展に貢献する」という新たな方針を掲げ「地域商品開発担当」を新設した。地元企業と協力し消費者向けの商品の開発を担い、すでに地元の食品事業者と新しい商品の開発が進んでいるという。
松本さんは「北九州は高い技術力を持つ企業が多いのですが、消費者に知られていないケースがたくさんあります。そこで北九州商工会議所を通じて、技術力の高い企業と連携し魅力を形にして発信していきたい」と地域との連携に強い意欲を見せる。
同社には売場はもとよりECサイトや「㈱井筒屋商事」のネットワークもあり、商品を広域に発信する体制が整っている。「北九州ブランド」を全国に展開し、「ものづくりの街」の価値を高め地域経済に貢献していく考えだ。
90周年記念のロゴマークにも地域への思いがあふれている。水引をモチーフにした「90」のデザインは地域のお客様、株主、従業員、取引先のつながりを表現。併せて掲げたテーマ「つながるご縁、つむぐ未来。」は、これまでのご縁も大切にしつつ、未来に向けて新たな価値を紡いでいくという思いが込められている。
「『もっと思いがけない百貨店へ』をプロモーションテーマとして、伝統を守りながら新しい挑戦をしていきます」と松本さん。その視線は100周年を見据えている。
90 周年のロゴマークとテーマ
(株)井筒屋の本館(左)と新館
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