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こんにちは会員さん

多様性を受け入れ伝統文化を未来に

(株)ネクストクリエイション

代表取締役
清藤貴博さん
餅の製造・販売/経営コンサルティング
北九州市門司区葛葉1-5-15
TEL:093-321-6079
URL: http://takaishi-foods.com/

 清藤貴博さんは28歳。創業から100年続く高石餅店を昨年4月、5代目として受け継いだ。店は素材にこだわった餅を伝統的な製法で作り、販売している。「餅は斜陽産業。だから多様的に捉え、生活や人生と関連した餅に関する様々な企画を提案したい」と考えた。このため2014年、高石餅店の仕事を核にした(株)ネクストクリエイションを立ち上げた。
 食文化の変化で餅離れが進み、新たな市場の開拓や商品開発の必要性を感じていた。例えば、赤ちゃんの誕生100日を祝う「お食い初め」に出す紅白餅。若い感性を取り入れたくて、九州大学の学生にデザインづくりに加わってもらった。また、国際交流を促進するインターンシップ事業に応募し、外国人研修生として来日したイラン人女性を受け入れた。この女性がアイデアを出し、健康に良いとされるシナモンを使用した「シナモン餅」を試行錯誤の末、商品化した。これは「外国人が発案した餅」としてメディアにも取り上げられて話題になり、店の売り上げが前年比3.5倍に跳ね上がった。さらにこのイラン人女性が福岡大学で講演を行ったところ、学生から「(清藤さんの)お店で働きたい」との声が上がるほど反応があった。
 しかし、清藤さんは「北九州市は“課題先進都市”だけに私たちだけで問題に対応するのは難しい。『分かる』と『できる』は違うと最近思うようになった」と語る。そのうえで「少子高齢化という前例のない課題に対応するのは、何をするにしても手探り状態。だからこそ、多様性を受け入れ、別の視点から物事を多面的に考え、行動することが大切」と話す。
 今年7月、北九州市から産業用ロボット導入支援補助金を受けられることになり、餅の製造の自動化を進める。「自社だけでなく、伝統ある中小企業に企業戦略を提案し、次世代へと継がれるサポートをしていきたい」と清藤さん。餅作りを軸に、日本の伝統文化を未来につなぐチャレンジが続く。

狩猟は「命をいただく」謙虚さが大切

(有)塩田屋

代表取締役
春木聡さん
鉄砲火薬販売業

北九州市八幡西区光明2-10-6
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜、祝日
TEL:093-602-2636
URL: http://shiotaya.net/

 店内は厳重に管理された銃や弾が並ぶ。銃と縁のない者には少しいかめしい感じもするが、代表取締役の春木聡さんはいたって気さくな人柄。創業は1890(明治23)年で、当初は薬を扱う店だったという。春木さんは6代目。こうした銃砲店は今では北九州市内に2店、福岡県内でも8店しかないそうだ。
 主な顧客は狩猟と射撃をする人たち。狩猟は人間が命をつなぐ食料を得るために古くから行われてきたが、近年は捕獲した鳥獣を調理するジビエ料理に人気が高まってきたことから関心を持つ人が増えているという。ただ、興味本位で始める人もおり、動物の命を絶つ衝撃的な場面にショックを受ける人も多いという。
 春木さんは「狩猟者たちは命をいただくという謙虚な気持ちから、動物を苦しませることなく捕らえる方法を身につけています。私たちの食卓に上る食べ物は生き物の命のうえに成り立っています。食肉処理・加工・配達・料理など様々な人の手を経ているからこそ、『(命を)いただきます』『(手間に)ごちそうさまでした』という気持ちを持ち続けることが大切です」と語る。
 初めて銃を購入する人には、許可や免状の取得方法などについて丁寧に指導する。春木さんは射撃の県大会で準優勝したこともあり、自社で射撃大会も開催。こうした情報などはホームページやフェイスブックで発信しており、顧客へのしっかりとしたフォローを心がける。
 店はJR折尾駅から徒歩約10分。春木さんは(協)折尾商連の副理事長も務める。折尾のまちづくりに努めてきた先人たちに感謝しつつ、目指すのはさらなるまちの発展。「折尾の新名品スイーツ『ビスコッティ・レガーロ』の開発・販売や『オリオンピック』(9月10日)の開催などを通じて、折尾をいつもにぎわうまちにしたいですね」。常にお客様に寄り添う気さくな人柄がそれを実現へ導いていくのだろう。

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